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興学社高等学院
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2026.05.18

場面緘黙症の高校選び|保護者が知っておきたい進学先と選び方のポイント

「家では普通に話せるのに、学校ではまったく声が出せない。この子が高校でやっていけるのだろうか」

そんな不安を抱えている保護者の方は、決して少なくありません。場面緘黙症のあるお子さまの高校選びは、保護者の方にとって大きな悩みのひとつです。授業中の発表やグループワーク、友人関係など、心配ごとは尽きないでしょう。

しかし、場面緘黙症のあるお子さまが安心して通える高校は確かにあります。大切なのは、お子さまの特性に合った環境を選ぶことです。この記事では、場面緘黙症のお子さまに合った高校の選び方について、具体的にお伝えします。

【この記事でわかること】

  • 場面緘黙症のお子さまが高校生活で感じやすい困りごと
  • 高校の種類ごとの特徴と場面緘黙症との相性
  • 高校選びで保護者が確認すべき5つのポイント
  • 学校見学やオープンキャンパスでチェックしたいこと
  • 興学社高等学院が場面緘黙症のお子さまに選ばれている理由

場面緘黙症とは?保護者が知っておきたい基本

場面緘黙症とは、家庭では普通に話せるのに、学校や公共の場など特定の社会的場面で話すことが難しくなる状態を指します。話したくないのではなく、不安や緊張によって「話したくても話せない」という点が大きな特徴です。

不安になりやすい気質や、周囲の環境との関わり方など、複合的な要因が関係していると考えられており、お子さま本人の意思や努力だけでは解決が難しいことがわかっています。

場面緘黙症の主な特徴

場面緘黙症のあるお子さまには、次のような特徴が見られます。

・家族の前では普通に会話ができる
・学校や初対面の場では声を出すことが難しくなる
・話せない場面でも、筆談やジェスチャーでコミュニケーションを取ろうとすることがある
・場面によっては体が動かしにくくなることもある

大切なのは、場面緘黙症は本人の努力不足ではないということです。お子さま自身も「話せるようになりたい」と感じていることが多く、周囲の理解と適切なサポートが欠かせません。

参考:かんもくネット「場面緘黙とは」

高校進学を考えるうえでの保護者の不安

場面緘黙症のあるお子さまの高校進学について、保護者の方が抱えやすい不安には次のようなものがあります。

・授業中の発表やグループワークで評価が下がるのではないか
・友人関係がうまく築けないのではないか
・内申点が実力より低くなってしまうのではないか
・そもそも毎日通学できるのかどうか

こうした不安は自然なことです。焦る必要はありません。高校にはさまざまな種類があり、お子さまに合った環境を選ぶことで、安心して学べる場所を見つけることができます。

場面緘黙症のお子さまが高校生活で感じやすい困りごと

高校生活において、場面緘黙症のあるお子さまはどのような場面で困りやすいのでしょうか。声を出すことを求められる場面は中学校よりも増えていくため、あらかじめ把握しておくことで、学校側に必要な配慮を具体的に伝えやすくなります。

授業や評価に関する困りごと

高校では中学校以上に、授業での発言やプレゼンテーションを求められる機会が増えます。場面緘黙症のあるお子さまにとって、こうした場面は大きな心理的負担になります。

発表ができないことで成績評価に影響が出たり、体育や音楽など実技科目で声を出す場面があったりすると、「自分はこの学校に合っていないのではないか」という気持ちが生まれやすくなります。

学校側が筆談やレポート提出など代替手段を認めてくれるかどうかが、学校選びの重要なポイントになります。

人間関係に関する困りごと

クラスが固定される全日制の高校では、毎日同じメンバーと長時間過ごすことになります。場面緘黙症のあるお子さまにとって、「話しかけられても返事ができない」という状況が続くと、周囲との関係づくりが難しく感じられることがあります。

一方で、環境が変わることで話せるようになるケースもあります。中学校でうまくいかなかった人間関係から離れ、新しい環境でリスタートすることで、少しずつコミュニケーションの幅が広がっていくお子さまも少なくありません。

なお、場面緘黙症がきっかけで学校に行きづらくなってしまうケースもあります。不登校の背景や対応について詳しく知りたい方は、以下のページもあわせてご覧ください。

興学社高等学院「不登校について考える」

高校の種類と場面緘黙症との相性

場面緘黙症のお子さまが進学できる高校には、いくつかの種類があります。それぞれの特徴を把握したうえで、お子さまに合った環境を見つけることが大切です。進学先を選ぶ際は、通学頻度・クラス規模・発表の頻度の3つを軸に比較すると整理しやすくなります。以下の表で各高校の特徴と場面緘黙症との相性をまとめていますので、参考にしてみてください。

高校の種類 通学頻度 クラス規模 発表の頻度 場面緘黙症との相性
全日制高校(公立・私立) 毎日 35〜40人 多い 配慮があれば通える場合もあるが、負担が大きくなりやすい
定時制高校 毎日(夕方〜) 20〜30人 やや少ない 少人数で落ち着いた環境だが、時間帯の確認が必要になる
通信制高校 年数回〜週数回 少人数 少ない 自宅学習中心で負担は少ないが、社会性の機会が限られやすい
サポート校・技能連携校 週3〜5日 10〜20人 少ない 少人数で個別対応が手厚く、相性が良いことが多い

全日制高校を選ぶ場合の注意点

全日制高校を検討する場合は、学校側の理解と配慮体制が十分かどうかを事前に確認することが欠かせません。少人数クラスの私立高校や、特別支援教育に理解のある学校であれば、発表の代替手段を設けてくれることもあります。

ただし、クラス規模が大きく発表の機会が多い環境では、お子さまにとって心理的な負担が大きくなる場合があります。

通信制高校やサポート校を選ぶメリット

通信制高校は自宅学習が中心となるため、対面でのコミュニケーションの負担が軽くなります。登校日数を自分のペースで調整できる点も、場面緘黙症のお子さまにとって安心できる要素です。

サポート校や技能連携校は、通信制高校と連携しながら少人数で通学できる仕組みを持っています。個別対応が手厚く、お子さまの特性に合わせた指導を受けられることが多いため、「通学したいけれど全日制は不安」という場合に適した選択肢です。

興学社高等学院のように、10時始業・固定クラスなし・選択授業制で通学を続けやすい仕組みを整えているサポート校もあります。詳しくは以下のページをご覧ください。

興学社高等学院「通学が続く3つの理由」

高校選びで保護者が確認すべき5つのポイント

場面緘黙症のお子さまに合った高校を見つけるために、保護者の方にぜひ確認していただきたいポイントをまとめました。どれかひとつを満たしていればよいというわけではなく、お子さまの特性や学校生活で感じやすい困りごとを踏まえながら、複数の視点で学校を比較していくことが大切です。気になる学校が見つかったら、以下のポイントをチェックリストとして活用してみてください。

1. 少人数クラスかどうか

場面緘黙症のあるお子さまにとって、クラスの人数は学校生活の過ごしやすさに直結します。10〜20人程度の少人数クラスであれば、一人ひとりに目が行き届きやすく、お子さまも安心して過ごしやすくなります。

2. 発表や口頭試問の代替手段があるか

授業での発表が成績評価に含まれる場合、筆談やレポート提出、個別面談などの代替手段を認めてくれるかどうかを確認しましょう。評価方法に柔軟性がある学校は、場面緘黙症のお子さまにとって安心感があります。

3. 教職員が場面緘黙症を理解しているか

担任だけでなく、学校全体で場面緘黙症についての理解があるかどうかは重要なポイントです。「話さないのではなく、話せない」という特性を理解したうえでサポートしてくれる体制が整っているかを確認しましょう。

4. 固定クラス制か選択授業制か

毎日同じクラスメンバーと過ごす固定クラス制は、場面緘黙症のお子さまにとってプレッシャーになることがあります。授業ごとにメンバーが変わる選択授業制であれば、特定の人間関係に縛られにくく、お子さまのペースで交友関係を広げやすくなります。

興学社高等学院では、SST(ソーシャルスキル・トレーニング)や選択授業制を取り入れた柔軟な学習環境を整えています。詳しくは以下のページをご覧ください。

興学社高等学院「発達障害や不登校に対応する柔軟な学習環境とは?」

5. お子さま本人が「ここなら通えそう」と感じるか

保護者の方が情報を集めることはとても大切ですが、最終的にはお子さま本人の感覚も大切にしてあげてください。オープンキャンパスや個別相談に参加して、お子さまが「ここなら行けそう」と感じられる学校を一緒に探していくことが、高校生活を続けるうえでの大きな支えになります。

学校見学で確認しておきたいこと

気になる高校が見つかったら、実際に学校を訪問して雰囲気を確かめることをおすすめします。学校見学やオープンキャンパスでは、パンフレットやウェブサイトではわからない部分を確認できます。特に場面緘黙症のあるお子さまの場合、書類上の情報だけでは学校の雰囲気や教職員の対応スタイルを判断しにくいため、実際に足を運んで空気感を感じ取ることが重要です。

在校生や教職員の雰囲気を見る

校内の雰囲気は、お子さまが安心して過ごせるかどうかの大切な判断材料になります。在校生同士の距離感や、教職員の声かけの仕方など、実際に見て感じることで「この学校なら大丈夫そうだ」という安心感が生まれます。

お子さまと一緒に見学に行く場合は、無理に質問させたり発言を促したりせず、お子さまのペースで見て回れるようにしてあげてください。

個別相談で場面緘黙症について伝える

学校見学の際に個別相談の時間がある場合は、お子さまの場面緘黙症について率直に伝えることが大切です。「どのような配慮をしてもらえるか」「過去に場面緘黙症の生徒の受け入れ実績があるか」などを聞いてみましょう。

学校側の反応を見ることで、場面緘黙症への理解度や対応姿勢がわかります。丁寧に耳を傾けてくれる学校であれば、入学後も安心してサポートを受けられるでしょう。

興学社高等学院では、個別相談やオープンキャンパスを随時開催しています。場面緘黙症のあるお子さまの受け入れ実績も豊富ですので、お子さまの特性や不安について、じっくりお話をうかがいます。まずはお気軽にご相談ください。

興学社高等学院 お問い合わせ・オープンキャンパスのお申し込みはこちら

興学社高等学院が場面緘黙症のお子さまに選ばれている理由

当校では、場面緘黙症をはじめとする発達の得意・不得意に大きな差がある「発達凸凹」のお子さまが、安心して高校生活を送れる環境づくりに力を入れています。「学校では声が出せなくて当然」という前提に立ち、発言を強制せず、お子さまの特性に合わせた関わり方を全教職員で共有しています。ここでは、当校の具体的な取り組みをご紹介します。

当校の発達凸凹のあるお子さまへの支援方針について、詳しくは以下のページもご覧ください。

興学社高等学院「発達凸凹がある人へ」

少人数クラスと選択授業制で「話さなくていい」安心感

当校では固定クラス制ではなく、180種類以上の選択授業から自分の好きな授業を選ぶ仕組みを採用しています。授業ごとにメンバーが変わるため、特定の人間関係に縛られることがなく、お子さまのペースで人との関わりを持つことができます。

授業では発表を強制することはありません。心理テク、プログラミング、声優基礎、LEGO、ウクレレなど、「好きなこと・得意なことを学ぶ」ことを大切にしており、お子さまが自分らしく過ごせる環境です。

SST(ソーシャルスキル・トレーニング)で社会性を育てる

場面緘黙症のあるお子さまにとって、社会で必要なコミュニケーション力を身につけることは大きなテーマです。当校では、SST(ソーシャルスキル・トレーニング)を授業に取り入れており、無理のないペースで社会性を育てていきます。

話すことだけがコミュニケーションではありません。場面に応じた適切な振る舞いや、相手の気持ちを理解する力など、お子さまが社会に出てから役立つ力を少しずつ身につけていくことができます。

WISC検査で「得意なこと」を一緒に見つける

当校では入学時にWISC検査を実施し、お子さまの得意分野を一緒に探すところから学びの計画を立てます。WISC検査は発達障害の診断ではなく、お子さまの特性を知るための心理検査です。

検査結果をもとに、お子さまに合った学び方や声かけの方法を教職員と保護者の方で共有します。苦手なことだけに目を向けるのではなく、「得意なことを伸ばす」という方針で、お子さまが自信を取り戻せるようサポートしています。

WISC検査について、詳しくは以下のページでも紹介しています。

興学社高等学院「心理検査WISCについて」

高校卒業資格取得率98.9%の手厚いフォロー

当校の高校卒業資格取得率は98.9%(令和6年度)です。テストに出席できなかった場合でも、単位取得のためのフォロー体制を整えています。担任・副担任の先生がしっかりサポートし、勉強面・メンタル面の両方をきめ細かくフォローします。

朝は10:00からスタートするため、朝が苦手なお子さまや、通勤ラッシュの時間帯を避けたいお子さまにも通いやすい時間設計になっています。

興学社高等学院の特徴について、詳しくは以下のページでも紹介しています。

興学社高等学院「当校の3大特色」

お子さまに合った高校選びを一歩ずつ進めていきましょう

場面緘黙症のあるお子さまの高校選びは、保護者の方にとって不安が尽きないものです。しかし、お子さまに合った環境を見つけることで、高校生活は安心して楽しめるものになります。

この記事でご紹介した高校の種類や選び方のポイント、学校見学での確認事項を参考にしながら、少人数クラス・発表の代替手段・教職員の理解度など、お子さまの特性に合った進学先を見つけていきましょう。焦る必要はありません。お子さまのペースで、一歩ずつ前に進んでいきましょう。

興学社高等学院では、場面緘黙症やさまざまな特性のあるお子さまの高校進学について、個別にご相談を承っています。「うちの子に合う学校なのか知りたい」「どんなサポートがあるのか聞きたい」など、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。

また、グレーゾーンのお子さまの高校選びについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

グレーゾーンの子どもに合う高校の選び方