興学社高等学院
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2026.04.09

不登校でも高校進学はできる|保護者が知っておきたい選択肢と準備の進め方

【この記事でわかること】

  • 不登校でも高校に進学できる理由と現状
  • 不登校のお子さまが検討しやすい進学先と関連校の特徴の比較
  • 高校進学に向けて保護者ができる具体的な準備
  • お子さまへの進学の話題の切り出し方と接し方のコツ
  • 「通い続けられる学校」を選ぶために大切な視点

「中学校に行けていないけれど、この子は高校に進学できるのだろうか」

不登校のお子さまを持つ保護者の方にとって、高校進学は大きな不安の一つではないでしょうか。出席日数や内申点のこと、そもそもどんな学校を選べばいいのかなど、わからないことが多く、一人で悩みを抱えている方も少なくありません。

しかし、不登校の経験があっても高校に進学する道はあります。近年は学び方の選択肢が広がり、お子さま一人ひとりに合った環境を見つけやすくなっています。この記事では、進学先や関連校の違い、保護者ができる準備、お子さまとの話し方のコツまで、進学に向けた道筋を具体的にお伝えします。

不登校でも高校進学はできる|まず知っておきたいこと

「不登校だから高校には行けない」と感じている保護者の方は多いかもしれません。しかし実際には、不登校を経験しても高校進学を目指す生徒は少なくありません。

不登校経験があっても高校に進学している子は多い

文部科学省が公表した「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」によると、小・中学校の不登校児童生徒数は35万3,970人で、過去最多となっています。

不登校は決して少数派の問題ではなく、多くのご家庭が同じ悩みを抱えています。だからこそ、進学先の選択肢を早めに知っておくことが大切です。

参考:文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」

出席日数や内申点がすべてではない

「出席日数が足りないから受験できないのでは」と心配される方は多いですが、選抜方法や調査書の扱いは学校・自治体ごとに異なります。学力検査に加えて面接や作文を課す学校もあり、東京都のように「自己申告書」の様式を設けている自治体もあります。気になる学校の募集要項を早めに確認することが大切です。

参考:東京都教育委員会「『令和8年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目』に基づき志願者が提出する様式について」

「選べる高校がない」は思い込みであることが多い

近年は、全日制・定時制・通信制といった高校の課程に加えて、技能連携校や、通信制高校での学習を支援するサポート校なども進路選択の候補になっています。大切なのは、「どこに行けるか」ではなく、「どんな環境ならお子さまが前向きに通えるか」という視点で学校を探すことです。

不登校のお子さまが検討しやすい進学先と関連校の種類

高校の課程や関連校にはさまざまな形があります。ここでは、主な進学先と関連校の特徴をご紹介します。

全日制・定時制・通信制高校の違い

全日制高校は、平日の昼間に授業を受けることを基本とする課程です。選抜方法や入学後の支援内容は学校ごとに異なるため、募集要項や個別相談で確認しましょう。

定時制高校は、昼間・夜間など学校ごとに定められた時間帯で学ぶ課程です。生活リズムや通学負担に合わせて検討しやすい学校もあります。

通信制高校は、自宅学習に加えてレポート、スクーリング、試験などを通じて単位修得を目指す課程です。通学頻度やサポート体制は学校ごとの差が大きいため、無理なく続けられるかを確認することが大切です。

技能連携校・サポート校という選択肢

技能連携校は、学校教育法第55条に基づき高等学校と連携する技能教育施設です。一方、サポート校は通信制高校での学習や学校生活を支援する民間の教育機関として案内されることが多く、サポート校だけで高校卒業資格を取得するわけではありません。制度上の位置づけが異なるため、連携先や卒業までの仕組みを個別に確認しましょう。

進学先・関連校を比較する

それぞれの特徴を表にまとめました。

進学先・関連校 通学スタイルの目安 学び方・選抜の目安 確認したいポイント
全日制高校 平日昼間が中心 学力検査・調査書・面接など学校により異なる 生活リズムや校風が合うか
定時制高校 昼間・夜間など学校ごと 学力検査・面接・作文など学校により異なる 授業時間帯や通学負担
通信制高校 スクーリング日数は学校ごと 書類・面接・作文など学校により異なる レポート量や登校頻度
技能連携校・サポート校など 学校・施設により異なる 連携先や支援内容により異なる 卒業資格の仕組みと支援体制

お子さまの状況や性格、将来の希望に合わせて、どの進学先や関連校が合いそうかを一緒に考えてみてください。

高校進学に向けて保護者ができる準備

「何から始めればいいかわからない」と感じている保護者の方へ、具体的な準備の進め方をお伝えします。

まず相談先を確保する

進学について悩んだとき、一人で抱え込まないことが大切です。まずは相談できる場所を見つけましょう。

  • 在籍中学校のスクールカウンセラーや担任の先生
  • 教育支援センター(適応指導教室)
  • 各自治体の教育相談窓口
  • 不登校に対応した高校の個別相談会

スクールカウンセラーは不登校の生徒の進路相談に慣れていることが多く、最初の相談先としておすすめです。気になる高校の個別相談会では、入試の仕組みや入学後のサポートについて直接聞くことができます。

お子さまのペースを尊重する

保護者の方が焦る気持ちは当然のことですが、その焦りはお子さまに伝わりやすいものです。「早く決めなきゃ」という焦りは、お子さまにとって大きな負担になりかねません。進学の準備は、お子さまの心の状態が落ち着いているタイミングで少しずつ進めていくことが大切です。「今は準備期間」「立ち止まっても大丈夫」という姿勢が、結果的にお子さまの前向きな一歩につながります。

学校見学やオープンキャンパスに一緒に行く

パンフレットやウェブサイトだけでは学校の雰囲気はわかりません。実際に足を運んで、校舎の様子や先生・在校生の雰囲気を肌で感じることがとても大切です。お子さまが「ここなら行けそうかも」と感じる学校に出会えるきっかけになります。保護者の方だけで参加できる説明会もありますので、まずは保護者の方が先に見に行くのも一つの方法です。

「ここなら行けそう」を大切にする

進学先を選ぶとき、偏差値や知名度ではなく、「ここなら自分でも通えそう」と思える安心感を重視しましょう。通学時間や通学ルート、学校の雰囲気、サポート体制など、お子さまが無理なく通い続けられるかどうかを基準にすることをおすすめします。

お子さまとの話し方|進学の話題をどう切り出すか

不登校のお子さまに進学の話をするのは、保護者にとっても気を使う場面です。ここでは、お子さまとの話し方のコツをお伝えします。

無理に聞き出さず、情報共有の形で伝える

「将来どうするの?」と正面から問いかけると、お子さまはプレッシャーを感じてしまうことがあります。進学の話題は「質問」ではなく「情報共有」の形で切り出すのがおすすめです。

たとえば、「こんな学校があるんだって。好きな授業を自分で選べるみたいだよ」「朝は10時から始まる学校もあるんだね」など、さりげなく情報を共有してみましょう。「行きなさい」ではなく「こんな選択肢もあるよ」という伝え方であれば、お子さまが自分のペースで受け止められます。

本人の「好きなこと」を起点にする

お子さまが興味を持っていることや好きなことを、進学先を考えるきっかけにするのも効果的です。ゲームが好きならプログラミングを学べる学校、イラストが好きなら美術系の授業がある学校など、「好きなこと」と「学校」をつなげて話してみましょう。「勉強しなさい」ではなく「好きなことを学べる場所がある」という伝え方は、前向きに受け止めやすいメッセージになります。

否定しない・比較しない

「あの子はもう受験勉強しているのに」「このままだとどこにも行けないよ」といった言葉は、お子さまの自信をさらに失わせてしまう可能性があります。お子さまの気持ちを否定せず、まずは受け止めることが大切です。「焦らなくていいよ」と伝えることで、お子さまは少しずつ前を向けるようになります。

通学が続く学校を選ぶという視点

高校に入学することはゴールではありません。大切なのは、入学した後に「通い続けられるかどうか」です。ここでは、通学が続く学校選びの視点と、当校の取り組みをご紹介します。

入学後に「通い続けられるか」を見極める

せっかく高校に入学しても、環境が合わずに再び通えなくなるケースは少なくありません。通学が続くためには、学力面のサポートに加えて、メンタル面のケアや人間関係のフォローが充実しているかどうかが重要です。授業内容に興味を持てるかどうかも、通い続ける意欲に大きく影響します。

興学社高等学院が大切にしていること

私たち興学社高等学院は、学校に行きづらさを感じてきたお子さまが「ここなら通える」と感じられる環境づくりを大切にしています。不登校や起立性調節障害、発達の凸凹などに悩む生徒にも配慮した支援を行っており、以下のような取り組みで通学の継続を支えています。

当校では、心理テク、プログラミング、声優基礎、LEGO、ウクレレなど180種類以上の選択授業を用意しており、好きなことや興味のあることから学び始められます。授業ごとに教室やクラスメイトが変わるため、固定されたクラスでの人間関係に悩む心配もありません。

入学時にはWISC-V知能検査を活用し、お子さまの認知特性を把握しながら得意なことや学び方を一緒に考えていきます。検査結果をもとに、強みを伸ばすための学びの計画につなげています。

また、SST(ソーシャルスキルトレーニング)を授業として実施しており、コミュニケーションが苦手なお子さまでも少しずつ社会で必要な力を身につけていくことができます。

当校の高校卒業資格取得率は98.9%(令和6年度)です。テストに出席できなかった場合も単位獲得のフォローがあり、担任・副担任のダブルサポート体制で勉強面とメンタル面の両方をフォローしています。授業は10時からスタートするため、朝が苦手なお子さまも無理なく通学できます。

不登校からの高校進学を前向きに考えるために

最後に、保護者の方へお伝えしたいことをまとめます。

不登校は「終わり」ではなく「次のステップを考えるタイミング」

不登校の経験は、お子さまの将来を閉ざすものではありません。「自分に合った環境はどこだろう」「どんな学び方が自分に合っているのだろう」と考えるきっかけになります。不登校を経験したからこそ見えてくる選択肢があり、自分らしい生き方を見つける出発点にもなり得るのです。

お子さまに合った環境は必ずある

今の時代は学びの選択肢が広がっており、お子さま一人ひとりに合った環境を見つけることは十分に可能です。大切なのは、お子さまの気持ちに寄り添いながら一緒に情報を集め、一緒に考えていくことです。焦る必要はありません。お子さまのペースで、一歩ずつ前に進んでいきましょう。

まずはオープンキャンパスや問い合わせから

興学社高等学院では、オープンキャンパスや個別相談を随時実施しています。不登校の経験があるお子さまの進学についてのご不安やご質問にも、丁寧にお答えしています。

「まずは話を聞いてみたい」という方は、お気軽にお問い合わせください。保護者の方だけでのご参加も歓迎しています。