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2026.05.18

場面緘黙症がある子の高校選び|保護者が知っておきたい進学先と選び方のポイント

「家では普通に話せるのに、学校ではまったく声が出せない。この子が高校でやっていけるのだろうか」

そんな不安を抱えている保護者の方は、決して少なくありません。場面緘黙症のあるお子さまの高校選びは、保護者の方にとって大きな悩みのひとつです。授業中の発表やグループワーク、友人関係など、心配ごとは尽きないでしょう。

しかし、場面緘黙症のあるお子さまが安心して通える高校は確かにあります。大切なのは、お子さまの特性に合った環境を選ぶことです。この記事では、場面緘黙症のお子さまに合った高校の選び方について、具体的にお伝えします。

【この記事でわかること】

  • 場面緘黙症のお子さまが高校生活で感じやすい困りごと
  • 高校の種類ごとの特徴と場面緘黙症との相性
  • 高校選びで保護者が確認すべき5つのポイント
  • 学校見学やオープンキャンパスでチェックしたいこと
  • 興学社高等学院が場面緘黙症のお子さまに選ばれている理由

場面緘黙症とは?保護者が知っておきたい基本

場面緘黙症とは、家庭では普通に話せるのに、学校や公共の場など特定の社会的場面で話すことが難しくなる状態を指します。話したくないのではなく、不安や緊張によって「話したくても話せない」という点が大きな特徴です。

不安になりやすい気質や、周囲の環境との関わり方など、複合的な要因が関係していると考えられており、お子さま本人の意思や努力だけでは解決が難しいことがわかっています。

場面緘黙症の主な特徴

場面緘黙症のあるお子さまには、次のような特徴が見られます。

・家族の前では普通に会話ができる
・学校や初対面の場では声を出すことが難しくなる
・話せない場面でも、筆談やジェスチャーでコミュニケーションを取ろうとすることがある
・場面によっては体が動かしにくくなることもある

大切なのは、場面緘黙症は本人の努力不足ではないということです。お子さま自身も「話せるようになりたい」と感じていることが多く、周囲の理解と適切なサポートが欠かせません。

参考:かんもくネット「場面緘黙とは」

高校進学を考えるうえでの保護者の不安

場面緘黙症のあるお子さまの高校進学について、保護者の方が抱えやすい不安には次のようなものがあります。

・授業中の発表やグループワークで評価が下がるのではないか
・友人関係がうまく築けないのではないか
・内申点が実力より低くなってしまうのではないか
・そもそも毎日通学できるのかどうか

こうした不安は自然なことです。焦る必要はありません。高校にはさまざまな種類があり、お子さまに合った環境を選ぶことで、安心して学べる場所を見つけることができます。

場面緘黙症のお子さまが高校生活で感じやすい困りごと

高校生活において、場面緘黙症のあるお子さまはどのような場面で困りやすいのでしょうか。声を出すことを求められる場面は中学校よりも増えていくため、あらかじめ把握しておくことで、学校側に必要な配慮を具体的に伝えやすくなります。

授業や評価に関する困りごと

高校では中学校以上に、授業での発言やプレゼンテーションを求められる機会が増えます。場面緘黙症のあるお子さまにとって、こうした場面は大きな心理的負担になります。

発表ができないことで成績評価に影響が出たり、体育や音楽など実技科目で声を出す場面があったりすると、「自分はこの学校に合っていないのではないか」という気持ちが生まれやすくなります。

学校側が筆談やレポート提出など代替手段を認めてくれるかどうかが、学校選びの重要なポイントになります。

人間関係に関する困りごと

クラスが固定される全日制の高校では、毎日同じメンバーと長時間過ごすことになります。場面緘黙症のあるお子さまにとって、「話しかけられても返事ができない」という状況が続くと、周囲との関係づくりが難しく感じられることがあります。

一方で、環境が変わることで話せるようになるケースもあります。中学校でうまくいかなかった人間関係から離れ、新しい環境でリスタートすることで、少しずつコミュニケーションの幅が広がっていくお子さまも少なくありません。

なお、場面緘黙症がきっかけで学校に行きづらくなってしまうケースもあります。不登校の背景や対応について詳しく知りたい方は、以下のページもあわせてご覧ください。

興学社高等学院「不登校について考える」

高校の種類と場面緘黙症との相性

場面緘黙症のお子さまが進学できる高校には、いくつかの種類があります。それぞれの特徴を把握したうえで、お子さまに合った環境を見つけることが大切です。進学先を選ぶ際は、通学頻度・クラス規模・発表の頻度の3つを軸に比較すると整理しやすくなります。以下の表で各高校の特徴と場面緘黙症との相性をまとめていますので、参考にしてみてください。

高校の種類 通学頻度 クラス規模 発表の頻度 場面緘黙症との相性
全日制高校(公立・私立) 毎日 35〜40人 多い 配慮があれば通える場合もあるが、負担が大きくなりやすい
定時制高校 毎日(夕方〜) 20〜30人 やや少ない 少人数で落ち着いた環境だが、時間帯の確認が必要になる
通信制高校 年数回〜週数回 少人数 少ない 自宅学習中心で負担は少ないが、社会性の機会が限られやすい
サポート校・技能連携校 週3〜5日 10〜20人 少ない 少人数で個別対応が手厚く、相性が良いことが多い

全日制高校を選ぶ場合の注意点

全日制高校を検討する場合は、学校側の理解と配慮体制が十分かどうかを事前に確認することが欠かせません。少人数クラスの私立高校や、特別支援教育に理解のある学校であれば、発表の代替手段を設けてくれることもあります。

ただし、クラス規模が大きく発表の機会が多い環境では、お子さまにとって心理的な負担が大きくなる場合があります。

通信制高校やサポート校を選ぶメリット

通信制高校は自宅学習が中心となるため、対面でのコミュニケーションの負担が軽くなります。登校日数を自分のペースで調整できる点も、場面緘黙症のお子さまにとって安心できる要素です。

サポート校や技能連携校は、通信制高校と連携しながら少人数で通学できる仕組みを持っています。個別対応が手厚く、お子さまの特性に合わせた指導を受けられることが多いため、「通学したいけれど全日制は不安」という場合に適した選択肢です。

興学社高等学院のように、10時始業・固定クラスなし・選択授業制で通学を続けやすい仕組みを整えているサポート校もあります。詳しくは以下のページをご覧ください。

興学社高等学院「通学が続く3つの理由」

高校選びで保護者が確認すべき5つのポイント

場面緘黙症のお子さまに合った高校を見つけるために、保護者の方にぜひ確認していただきたいポイントをまとめました。どれかひとつを満たしていればよいというわけではなく、お子さまの特性や学校生活で感じやすい困りごとを踏まえながら、複数の視点で学校を比較していくことが大切です。気になる学校が見つかったら、以下のポイントをチェックリストとして活用してみてください。

1. 少人数クラスかどうか

場面緘黙症のあるお子さまにとって、クラスの人数は学校生活の過ごしやすさに直結します。10〜20人程度の少人数クラスであれば、一人ひとりに目が行き届きやすく、お子さまも安心して過ごしやすくなります。

2. 発表や口頭試問の代替手段があるか

授業での発表が成績評価に含まれる場合、筆談やレポート提出、個別面談などの代替手段を認めてくれるかどうかを確認しましょう。評価方法に柔軟性がある学校は、場面緘黙症のお子さまにとって安心感があります。

3. 教職員が場面緘黙症を理解しているか

担任だけでなく、学校全体で場面緘黙症についての理解があるかどうかは重要なポイントです。「話さないのではなく、話せない」という特性を理解したうえでサポートしてくれる体制が整っているかを確認しましょう。

4. 固定クラス制か選択授業制か

毎日同じクラスメンバーと過ごす固定クラス制は、場面緘黙症のお子さまにとってプレッシャーになることがあります。授業ごとにメンバーが変わる選択授業制であれば、特定の人間関係に縛られにくく、お子さまのペースで交友関係を広げやすくなります。

興学社高等学院では、SST(ソーシャルスキル・トレーニング)や選択授業制を取り入れた柔軟な学習環境を整えています。詳しくは以下のページをご覧ください。

興学社高等学院「発達障害や不登校に対応する柔軟な学習環境とは?」

5. お子さま本人が「ここなら通えそう」と感じるか

保護者の方が情報を集めることはとても大切ですが、最終的にはお子さま本人の感覚も大切にしてあげてください。オープンキャンパスや個別相談に参加して、お子さまが「ここなら行けそう」と感じられる学校を一緒に探していくことが、高校生活を続けるうえでの大きな支えになります。

学校見学で確認しておきたいこと

気になる高校が見つかったら、実際に学校を訪問して雰囲気を確かめることをおすすめします。学校見学やオープンキャンパスでは、パンフレットやウェブサイトではわからない部分を確認できます。特に場面緘黙症のあるお子さまの場合、書類上の情報だけでは学校の雰囲気や教職員の対応スタイルを判断しにくいため、実際に足を運んで空気感を感じ取ることが重要です。

在校生や教職員の雰囲気を見る

校内の雰囲気は、お子さまが安心して過ごせるかどうかの大切な判断材料になります。在校生同士の距離感や、教職員の声かけの仕方など、実際に見て感じることで「この学校なら大丈夫そうだ」という安心感が生まれます。

お子さまと一緒に見学に行く場合は、無理に質問させたり発言を促したりせず、お子さまのペースで見て回れるようにしてあげてください。

個別相談で場面緘黙症について伝える

学校見学の際に個別相談の時間がある場合は、お子さまの場面緘黙症について率直に伝えることが大切です。「どのような配慮をしてもらえるか」「過去に場面緘黙症の生徒の受け入れ実績があるか」などを聞いてみましょう。

学校側の反応を見ることで、場面緘黙症への理解度や対応姿勢がわかります。丁寧に耳を傾けてくれる学校であれば、入学後も安心してサポートを受けられるでしょう。

興学社高等学院では、個別相談やオープンキャンパスを随時開催しています。場面緘黙症のあるお子さまの受け入れ実績も豊富ですので、お子さまの特性や不安について、じっくりお話をうかがいます。まずはお気軽にご相談ください。

興学社高等学院 お問い合わせ・オープンキャンパスのお申し込みはこちら

興学社高等学院が場面緘黙症のお子さまに選ばれている理由

当校では、場面緘黙症をはじめとする発達の得意・不得意に大きな差がある「発達凸凹」のお子さまが、安心して高校生活を送れる環境づくりに力を入れています。「学校では声が出せなくて当然」という前提に立ち、発言を強制せず、お子さまの特性に合わせた関わり方を全教職員で共有しています。ここでは、当校の具体的な取り組みをご紹介します。

当校の発達凸凹のあるお子さまへの支援方針について、詳しくは以下のページもご覧ください。

興学社高等学院「発達凸凹がある人へ」

少人数クラスと選択授業制で「話さなくていい」安心感

当校では固定クラス制ではなく、180種類以上の選択授業から自分の好きな授業を選ぶ仕組みを採用しています。授業ごとにメンバーが変わるため、特定の人間関係に縛られることがなく、お子さまのペースで人との関わりを持つことができます。

授業では発表を強制することはありません。心理テク、プログラミング、声優基礎、LEGO、ウクレレなど、「好きなこと・得意なことを学ぶ」ことを大切にしており、お子さまが自分らしく過ごせる環境です。

SST(ソーシャルスキル・トレーニング)で社会性を育てる

場面緘黙症のあるお子さまにとって、社会で必要なコミュニケーション力を身につけることは大きなテーマです。当校では、SST(ソーシャルスキル・トレーニング)を授業に取り入れており、無理のないペースで社会性を育てていきます。

話すことだけがコミュニケーションではありません。場面に応じた適切な振る舞いや、相手の気持ちを理解する力など、お子さまが社会に出てから役立つ力を少しずつ身につけていくことができます。

WISC検査で「得意なこと」を一緒に見つける

当校では入学時にWISC検査を実施し、お子さまの得意分野を一緒に探すところから学びの計画を立てます。WISC検査は発達障害の診断ではなく、お子さまの特性を知るための心理検査です。

検査結果をもとに、お子さまに合った学び方や声かけの方法を教職員と保護者の方で共有します。苦手なことだけに目を向けるのではなく、「得意なことを伸ばす」という方針で、お子さまが自信を取り戻せるようサポートしています。

WISC検査について、詳しくは以下のページでも紹介しています。

興学社高等学院「心理検査WISCについて」

高校卒業資格取得率98.9%の手厚いフォロー

当校の高校卒業資格取得率は98.9%(令和6年度)です。テストに出席できなかった場合でも、単位取得のためのフォロー体制を整えています。担任・副担任の先生がしっかりサポートし、勉強面・メンタル面の両方をきめ細かくフォローします。

朝は10:00からスタートするため、朝が苦手なお子さまや、通勤ラッシュの時間帯を避けたいお子さまにも通いやすい時間設計になっています。

興学社高等学院の特徴について、詳しくは以下のページでも紹介しています。

興学社高等学院「当校の3大特色」

お子さまに合った高校選びを一歩ずつ進めていきましょう

場面緘黙症のあるお子さまの高校選びは、保護者の方にとって不安が尽きないものです。しかし、お子さまに合った環境を見つけることで、高校生活は安心して楽しめるものになります。

この記事でご紹介した高校の種類や選び方のポイント、学校見学での確認事項を参考にしながら、少人数クラス・発表の代替手段・教職員の理解度など、お子さまの特性に合った進学先を見つけていきましょう。焦る必要はありません。お子さまのペースで、一歩ずつ前に進んでいきましょう。

興学社高等学院では、場面緘黙症やさまざまな特性のあるお子さまの高校進学について、個別にご相談を承っています。「うちの子に合う学校なのか知りたい」「どんなサポートがあるのか聞きたい」など、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。

また、グレーゾーンのお子さまの高校選びについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

グレーゾーンの子どもに合う高校の選び方

2026.05.18

学習障害(LD)のある子の進路選び|保護者が知っておきたい高校の選択肢

 

「テストの点数がなかなか上がらない」「勉強が嫌いなわけではないのに、どうしても読み書きが苦手で……」

こうした悩みを抱えている保護者の方は少なくありません。その困りごとの背景に「学習障害(LD)」と呼ばれる特性が隠れていることがあります。LDは知的な遅れがないにもかかわらず、読み書きや計算など特定の分野に大きな困難が生じる状態です。

「うちの子に合う高校は本当にあるのだろうか」と不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。しかし、LDのあるお子さまの進路は決して限られているわけではありません。お子さまの特性を理解し、それに合った環境を選ぶことで、安心して学び続けることができます。この記事では、LDの基本的な特性から高校の選択肢、学校選びのポイントまでお伝えします。

【この記事でわかること】

  • 学習障害(LD)の基本的な特性と3つのタイプ
  • LDのあるお子さまが選べる高校の種類と特徴
  • 進路選びで保護者が確認しておきたいポイント
  • 苦手への無理な反復ではなく「得意を伸ばす」教育の考え方
  • お子さまに合った環境を見つけるための具体的なステップ

学習障害(LD)とはどのような特性か

学習障害(LD)は、全体的な知的能力には問題がないにもかかわらず、「読む」「書く」「計算する」といった特定の学習分野に著しい困難がある状態を指します。医学的には「限局性学習症(SLD)」と呼ばれています。

大切なのは、LDは本人の努力不足によって起こるものではないということです。お子さま本人は一生懸命取り組んでいるのに結果につながりにくいため、自信をなくしてしまうケースも少なくありません。保護者の方がLDの特性を正しく理解することが、お子さまに合った進路を見つける第一歩になります。

LDの3つのタイプと具体的な困りごと

LDには大きく分けて3つのタイプがあり、それぞれ困りごとの現れ方が異なります。

タイプ 関連用語 主な困りごと
読字障害 ディスレクシア 文字を一字ずつ拾って読む、読み飛ばしが多い、長文を読むと疲れやすい
書字障害 ディスグラフィア 字の形が崩れやすい、似た文字(「ぬ」と「ね」など)を間違える、文字のバランスが取りにくい
算数障害 ディスカルキュリア 数の大小がわかりにくい、筆算で桁がずれる、文章問題の意味が理解しにくい

これらのタイプは単独で現れることもあれば、複数が重なることもあります。また、ADHD(注意欠如多動症)やASD(自閉スペクトラム症)と併存する場合もあるため、お子さまの状態を丁寧に把握することが大切です。

LDのあるお子さまが学校生活で感じやすい困りごと

LDの特性があると、板書を写すのに時間がかかる、テストで時間内に解き終わらない、教科書の音読でつまずいてしまうなど、学校生活のさまざまな場面で困りごとを感じやすくなります。

こうした困りごとが積み重なると、「自分は勉強ができない」と感じてしまい、学習意欲の低下や学校への行きづらさにつながることもあります。だからこそ、お子さまの特性を理解し、無理のない環境で学べる進路を選ぶことが重要です。

LDのあるお子さまが選べる高校の種類

LDのあるお子さまが進学できる高校の選択肢は、実は複数あります。「特性があるから進学は難しい」と思われがちですが、決してそのようなことはありません。それぞれの特徴を理解した上で、お子さまに合った環境を選ぶことが大切です。

高校の種類 学び方の特徴 LDのあるお子さまにとってのポイント
全日制高校(配慮あり) 毎日通学、集団授業が中心 合理的配慮の内容を事前に確認しやすい
通信制高校 自宅学習中心、登校日数が少ない 自分のペースで学びやすく、留年の心配が少ない
サポート校 通信制高校の学習を個別にサポート 個別指導やカウンセリングを受けやすい
技能連携校 高校課程と技能教育を並行して学ぶ 実技・体験型の学びを取り入れやすい
特別支援学校高等部 少人数制、手厚い個別対応 少人数で手厚いサポートを受けやすい

全日制高校で受けられる合理的配慮

全日制高校の中にも、LDのある生徒への合理的配慮を行っている学校があります。テスト時間の延長、別室受験、ICT機器の利用許可といった配慮が代表的です。東京都教育委員会でも、発達障害のある生徒への支援ガイドラインを策定し、ICTを活用した読み書き支援の取り組みを進めています。ただし、授業のペースが一律であるため、入学前にどのような配慮があるか確認しておくことをおすすめします。

参考:東京都教育委員会「特別支援教育の推進」

発達障害のあるお子さまの高校受験で必要な準備や配慮申請について、詳しくは以下の記事もあわせてご覧ください。

興学社高等学院「発達障害のある子の高校受験ガイド|内申点・配慮・学校選びを解説」

通信制高校・サポート校・技能連携校の特徴

通信制高校は、レポート提出とスクーリング(面接指導)で単位を取得する仕組みです。単位制を採用している学校が多く、留年の心配が少ない点がメリットです。ICT機器を活用した学習が可能な学校もあり、読み書きに困難があるお子さまに向いています。

サポート校は、通信制高校の学習を個別にフォローする施設で、カウンセリングを行っている学校もあります。技能連携校は、高校の教育課程と専門的な技能教育を並行して学べる制度で、実技や体験型の授業が多い点が魅力です。

特別支援学校高等部を選ぶ場合の留意点

特別支援学校高等部は、少人数制で手厚いサポートが受けられる進路です。一方で、学べる内容や卒業後の進路の幅が限定される場合もあるため、お子さまの状態や将来の希望に応じて慎重に検討することが大切です。

進路選びで保護者が確認しておきたいポイント

高校の種類を知った上で、実際にどの学校を選ぶかを判断するためには、いくつか確認しておきたいポイントがあります。パンフレットやウェブサイトの情報だけでは判断しにくい部分も多いため、学校見学や個別相談の場で直接確認することをおすすめします。お子さまの特性に合った環境を見つけるために、以下の点をチェックしてみてください。

お子さまの特性を理解してもらえる環境か

学校がLDや、得意・不得意に大きな差がある「発達凸凹」のある生徒の受け入れ経験を持っているかどうかは、重要な判断材料です。入学前にWISC検査などの心理検査を実施し、お子さまの得意なことと苦手なことを把握した上で学びの計画を立ててくれる学校もあります。教職員が特性を理解し、適切な対応ができる環境であれば、お子さまも安心して学校生活を送ることができます。

学習の進め方に柔軟性があるか

LDのあるお子さまにとって、画一的な授業ペースで学ぶことは大きな負担になる場合があります。以下のような対応ができる学校を選ぶと安心です。

・テストに出席できなくても単位取得のフォローがある
・ICT機器を活用した代替的な学習方法がある
・個別の学習計画を立ててもらえる

卒業後の進路サポートがあるか

高校選びでは、卒業後の進路についても確認しておくことが大切です。大学や専門学校への進学、就職(一般枠・障害者枠)、就労移行支援など、どのような選択肢があるのかを学校に聞いてみましょう。「何ができるか」「何をしたいか」を軸に、お子さまの特性や希望を丁寧に聞き取ってくれる学校であれば、将来に向けた具体的なサポートが期待できます。

発達障害のあるお子さまの高校卒業後の進路について、詳しくは以下のページもご覧ください。

興学社高等学院「発達障害生徒の高校卒業後の進路」

興学社高等学院では、LDや発達凸凹のあるお子さまの進路について、個別相談を随時受け付けています。「うちの子に合う学校なのか知りたい」という方は、お気軽にお問い合わせください。

興学社高等学院 お問い合わせ・オープンキャンパスのお申し込みはこちら

「得意を伸ばす」進路選びが大切な理由

LDのあるお子さまの進路を考えるとき、「苦手なことを何とかしなければ」と感じる保護者の方もいらっしゃるでしょう。しかし、LDの特性は努力だけで解消できるものではありません。苦手な分野を繰り返し訓練することで、かえってお子さまが自信をなくしてしまうケースもあります。大切なのは、お子さまの「得意なこと」や「好きなこと」に目を向け、それを伸ばしていく教育環境を選ぶことです。

WISC検査でお子さまの得意を把握する

WISC検査(ウィスク検査)は、お子さまの得意なことと苦手なことの差を把握するための心理検査です。発達障害を診断する検査ではなく、一人ひとりに適した支援方法を見つけるために活用されます。検査結果をもとに、お子さまに合った学習のアプローチを考えることができるため、進路選びの判断材料としても有用です。

興学社高等学院「心理検査WISCについて」

「できた」「楽しい」の体験が自信につながる

LDのあるお子さまの中には、勉強に対して「どうせできない」と感じてしまっている方もいらっしゃいます。そうしたお子さまにとって大切なのは、まず「できた」「楽しい」という体験を通じて自信を取り戻すことです。プログラミングやイラスト、音楽など、お子さまが興味を持てる分野から学びをスタートできる環境があれば、「学ぶことは楽しい」という感覚を育むことができます。

興学社高等学院が大切にしている取り組み

当校では、LDをはじめとする発達凸凹のあるお子さまが安心して学べる環境づくりに力を入れています。「得意なことを伸ばす」という教育方針のもと、入学時のWISC検査による特性把握から、180種類以上の選択授業、SST(ソーシャルスキル・トレーニング)まで、お子さま一人ひとりの特性に合わせたサポートを行っています。

当校の発達凸凹のあるお子さまへの支援方針について、詳しくは以下のページもご覧ください。

興学社高等学院「発達凸凹がある人へ」

入学時のWISC検査で得意を一緒に探す

当校では入学時にWISC検査を実施し、お子さまの得意なことを一緒に探すところからスタートします。検査結果をもとに、教職員と保護者の方が連携しながら、お子さまに合った学びの計画を立てていきます。お子さまの特性を理解した上で接することで、安心できる関係を築くことができます。

180種類以上の選択授業で好きなことを学べる

当校には、心理テク、プログラミング、声優基礎、LEGO、ウクレレ、イラスト、ミュージックセラピーなど180種類以上の選択授業があります。お子さまの「好き」や「得意」を見つけられる多彩な授業を用意しており、読み書きや計算が苦手でも、自分の好きな分野で力を伸ばすことができます。

SST(ソーシャルスキル・トレーニング)で社会性を育む

SST(ソーシャルスキル・トレーニング)は、社会生活で必要なコミュニケーションの力を授業で身につける取り組みです。LDのあるお子さまの中には、対人関係に不安を感じている方もいらっしゃいます。SSTを通じて、卒業後に必要な力を少しずつ身につけていくことができます。

高校卒業資格取得率98.9%の手厚いフォロー

当校の高校卒業資格取得率は98.9%(令和6年度)です。テストに出席できなくても単位取得のフォローがあり、お子さまのペースで学びを進めることができます。担任・副担任の先生がしっかりサポートし、勉強面とメンタル面の両方をケアしています。

当校の特徴 内容
WISC検査 入学時に実施し、お子さまの得意を一緒に探します
選択授業 180種類以上から好きな授業を選べます
SST 社会で必要なコミュニケーション力を授業で学べます
卒業率 高校卒業資格取得率98.9%(令和6年度)を達成しています
サポート体制 担任・副担任の先生がしっかりサポートします
手帳の有無 療育手帳・精神保健福祉手帳の有無は入学条件に影響しません

興学社高等学院では、オープンキャンパスや個別相談を随時受け付けています。お子さまの特性や進路について気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。

お子さまに合った進路を一緒に見つけていくために

LDのあるお子さまの進路選びは、保護者の方にとって大きな不安を伴うものです。しかし、焦る必要はありません。お子さまの特性をしっかりと理解し、ひとつひとつの選択肢を確認していくことで、お子さまに合った環境は見つかります。この記事でご紹介した高校の種類や選び方のポイントを参考にしながら、お子さまと一緒に進路を考えていきましょう。

まずはお子さまの特性を知ることから

進路選びの第一歩は、お子さまの特性を知ることです。LDのタイプや程度は一人ひとり異なるため、専門的な検査を受けたり、専門家に相談したりすることが大切です。相談先としては、以下のような場所があります。

・在籍している中学校の特別支援コーディネーター
・地域の教育相談センター
・お住まいの地域の発達障害者支援センター
・医療機関(小児科、児童精神科)

実際に学校を見て、お子さまの気持ちを確かめる

資料やウェブサイトの情報だけでは、学校の雰囲気や教職員の対応はわかりにくいものです。気になる学校があれば、オープンキャンパスや個別相談会に参加し、お子さま本人が「ここなら通えそう」と感じられるかどうかを確かめてみてください。保護者の方が良いと思う学校でも、お子さま本人が不安を感じていては通学を続けることは難しくなります。お子さまの気持ちを大切にしながら、一緒に進路を考えていきましょう。

興学社高等学院では、発達凸凹のあるお子さまの進路相談を随時受け付けています。まずはオープンキャンパスや個別相談にお越しください。

興学社高等学院 お問い合わせ・オープンキャンパスのお申し込みはこちら

また、軽度の発達障害があるお子さまの高校進学について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

軽度の発達障害がある子の高校進学|無理のない進学先の選び方